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自己紹介
某企業で研究に従事しています。縁あってアメリカで研究しています。
年齢:1970代後半生まれ 性別:男 性格・キャラクタ :普通・・・のはず 趣味 :読書、フットボール観戦、お笑い番組を見て馬鹿笑いする。 主義:ノンポリ。譲れないものはあるかもしれない。 主張:自分は常識人だと思う。 自分の生活について思うこと :「ヒマだけど退屈していません」 好きな食べ物 :子供がすきそうなものが今でも好き。 嫌いなもの :嫌いと言える立場にない。 興味のあること :節操無く好き。八方美人ではない(使い方が違う) ブログ歴:5年経ってますな このサイトで書かれたことが本当かどうかは責任持ちません。ただ、自分では「本当だろう」と思っています。確認をとったわけではありません。 検索
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2013年 01月 01日
日本はすでに新年を迎えていますが、こちらはあと数時間残っています。今年も無事年末を迎えることが出来ました。
今年のビッグニュースはもちろん次男誕生です。異国での出産ということで不安に思っていましたが、大きなトラブルもなく産まれてくれました。こちらの出産証明書をもらった時は「ああ、アメリカ国籍を持っているんだな」と感慨深かったです。 日常生活での不自由さを感じるケースは少なくなっており、だいぶアメリカ生活に馴染んできました。 仕事面では、今年一年で大きな進歩があったように思います。創薬に向けて望ましい展開が見えてきました。 ただ、コミュニケーションやプレゼンテーションにはまだまだ問題があります。みんな優秀なので私の意図をある程度理解してくれます。しかし、自分自身正確に表現できていない、相手のいうことを理解できていないことに苛立ちを感じています。きた頃に比べればマシですが。 幸い、コミュニケーション能力は向上してる実感があります。帰国までにもうワンランク上に行けるようにしたいものです。 外から日本を見ていると、日本のおかしなところばかりが目立つ気がします。しかし、それはそういうものを扱っている情報媒体の割合が大きいからなのでしょう。バイアスがかかり過ぎているんでしょうね。お先真っ暗で今にも崩壊しそうな印象しか持てない日本。が、現実はもっと違うはずです。自分は日本にいる時も「アメリカはまともな国じゃない」と思っていました。住んでみるとそんなことはない。暗い話題は多いですが、総じて明るい国民性なので、「まあ何とかなるよ」と結論づけるからか、そんなにネガティブな印象は受けません。 ネガティブな話の方が多いのは確かかもしれませんが、もっとポジティブな話を全面に押し出す媒体が日本でも増えて欲しい。そんな風に思います。 そんなわけで、アメリカ生活も後半戦。来年も気合いれて頑張ります。 良いお年をお迎え下さい。 ▲
by ktatchy
| 2013-01-01 10:29
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2012年 11月 27日
サンクスギビングデーというのは、アメリカの伝統的な休日です。感謝祭というのかな?
毎年11月の第4木曜日がそれに当たります。そして、翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、この日から年末商戦の開始です。昨年はそういうことをあまり知らなかったんですが、今年はちゃんと対応できました。 この国では滅多にない4連休ということで、多くの人が旅行に出かけます。ハワイやらディズニーやら。。。 今年は、妻が出産前ということで、家でのんびりしてました。直前にプレゼンが連チャンであったので疲れ切っていたというのもあります。 面白い感じのデータが出てきたせいか、最近はボスの切り込みが凄みをましています。いいことなんでしょうが、私の話を聞くのが苦痛なのか、自分でドンドン話を進め、私はただスライドを進めるばかり。説明を聞かなくてもこっちの言いたいことを理解するのはさすがですが、なんか虚しい気分になりました。 日本に帰ったら人の話をしっかり聞いて、優しい受け答えができそうな気がします。 ▲
by ktatchy
| 2012-11-27 14:38
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2011年 07月 05日
今日Nature Cell Biologyを見ていると,以下のような記事がありました。
Postdoctoral training: Time for change 残念ながらフリーのページではないので,職場等で閲覧する機会があればごらんください。 記事の内容としては,アメリカやヨーロッパでもアカデミックキャリアの形成が困難になっており,ポスドクはアカデミック以外のキャリアを模索していく必要がある,というものです。記事では「ポスドクがんばれ」というよりは,「ポスドク経験者がアカデミック以外の分野にも進めるようなシステムを構築していく必要がある」という書かれ方をしていたと思います。アカデミックでの研究がPhD取得後のキャリアとして最も人気がある,とも書かれていました。まあ,専門誌ですのでそういう書き方をしているのかもしれませんが。 ポスドク問題は日本だけではなく,欧米でも問題になっているようです。 ひとつ気になるとすれば,「ポスドクのトレーニングをしよう」と書かれていることでしょうか。日本の場合,ポスドクが先のキャリアをなかなか描けないことも大きな問題ですが,それと同じくらい「博士号取得者の就職難」が大きな問題となっています。博士号を取得したはいいものの,企業への就職は難しく,アカデミックポストもなかなか難しい。研究するために博士号を取得したのに研究できない。 この記事では,PhDの取得に問題を感じていないようです。「アカデミックポストが増えていないのにポスドク数は増えている。彼らを埋もれさせるわけにはいかない。アカデミック以外のキャリアを形成できるように支援しなくてはいけない」という趣旨だと理解しました。 ここに日本の現状と欧米のそれとの大きな差があります。数年前にNatureが博士号の問題を取り上げたことはここでも紹介しました。博士号に対する社会の接し方が違うわけです。 英会話の先生は,「博士号を持っていれば,アメリカではMr.ではなくDr.と呼ばれるよ」と言っていました。海外経験者に話を聞くと,「博士号を持っているのといないのとでは待遇にすごく差がある。博士号がなければ,研究職での就職は困難を極めると思う。これほど博士号が欲しいと思ったことはないね」とのことでした。 欧米が理想的で,日本が駄目だという議論をここでするつもりはありません。ただ,同じ「救済」にしても,日本と欧米でずいぶん差のある話だな,と思ったのでした。 ▲
by ktatchy
| 2011-07-05 23:29
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2011年 01月 31日
昨夜はザックジャパンの試合を観戦しました。もちろんテレビで。アジアカップ制覇に心から感動したのは初めてかもしれません。どの試合もギリギリのところで勝利してきたし,また魅力的なフットボールを展開してくれていた分,思い入れも強かったのだと思います。
昨日の試合,および韓国戦を見ても,今後ライバルとなる両国との差はほんのわずか,場合によっては若干相手のほうが上かもしれません。昨日の試合に関して言えば,フィジカルを前面に押し出したオーストラリアのフットボールを完全に上回ることはできず,かなり押される場面も目につきました。ヨーロッパ勢は,フィジカルに加えて優れたテクニックがあります。今回の日本代表がベストメンバーではないとは言え,まだまだ世界のトップレベルと戦うにはまだまだテクニックを活かしたプレーレベルの向上が必要なのでしょう。韓国戦の前半のような戦い方を90分持続できれば言うことはないのですが。 いずれにせよ,久しぶりに代表戦をフットボールとして楽しむことが出来ました。今回の優勝により,2年後にはブラジル,スペインとある程度真剣勝負が出来ます。もしかすると,ここにアルゼンチンが加わるかもしれません。ヨーロッパ王者も加わるでしょう。その舞台までにどこまで今のフットボールを昇華出来るのか,ワクワクします。 先ほどまで「情熱大陸」を見ていました。香川選手の特集でした。昨夏の移籍から密着取材をしているところが,「情熱大陸スタッフ」の先見の明を感じます。移籍後の大活躍はここで述べるまでもないですね。本田選手と並び,いまヨーロッパでもっとも名の通った日本人選手なのではないでしょうか,香川選手は。 今回の番組が,よもや骨折した香川選手を迎えてのものとなるとは誰も想像していなかったのではないでしょうか。今回の骨折個所は古傷とのこと。癖にならないと良いのですが。全治3カ月ということで,シーズン中の復帰は厳しいかもしれません。若いので,驚異的な回復を見せることに期待です。 今回の負傷を受けて,頭を抱えているのはドルトムントでしょうね。チームの主力を失った状態で後半戦に臨まなくてはならないなど,彼らは思いもしなかったかもしれません。 そもそも,クラブ側としてはシーズン中に主力選手を代表戦,しかもれっきとした公式カップ戦に出したくなかったと思います。怪我して返ってこられたらたまったものではないですから。 各国サッカー協会とクラブチームとの対立は今まで散々言われていることです。選手に給与を払っているのはクラブ。しかし,代表招集があれば基本的には応じなくてはなりません。これは規則で決まっています。昔は仮病で招集を辞退するケースが結構あり,「問題ではないか」というので各国のサッカー協会が激怒したことも多々ありました。 ヨーロッパのトップクラブの選手ともなれば,週2試合は普通にこなします。これでも疲労困憊なのに,そのうえ代表戦に招集されたら,丈夫な選手でも壊れるリスクはかなりのものになります。にも関わらず,協会からは怪我したときの保障は特にない。「もう代表戦になんか選手を出さない」というのでメガクラブが結託したことがあります。これは話し合いによって何とか回避されたのですが。。。その時一定の保障をするように,というお達しがあったと思います。ただ,これはヨーロッパの話であり,アジアのケースではありません。 今回の怪我により,ドルトムントが被った被害は甚大です。日本協会やアジアサッカー連盟には何らかの補償を求める声が出るでしょう。チームのエースですから,相当な額が発生する可能性があります。仮に応じなければ,選手を出すことはなくなるかもしれません。 なんでアジアカップをこんな時期にするのか,とても疑問に思っていました。基本的にサッカースケジュールはヨーロッパ基準,つまり8月から5月をリーグ戦,6月から7月を代表のカップ戦に割り当てるようになっています。代表を務めるようなフットボーラーは基本的にヨーロッパでプレーしているので,そのオフに代表戦を集中させるのは理にかなっています。アジアカップは,この基準を思いっきり無視しているわけです。 アジアレベルの選手はヨーロッパメインリーグのクラブではプレーしない,というのは過去の話。開催時期をずらすなりなんなりして,ヨーロッパ基準の開催にすべきでしょう。わが道を行き続けるのも悪い話ではないですが,大会のクオリティや,選手の給料を払っているクラブとの関係は悪化の一途をたどるはずです。 ▲
by ktatchy
| 2011-01-31 00:01
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2008年 12月 31日
実家に帰ってきての更新です。XPとVista,使い勝手はそんなにかわらないですね。処理速度の問題はCPUとメモリの問題でしょうか。
昨日「今年の締めくくり」みたいなエントリをしたんですが,実はまだ書ける環境にあったため,少々書いてみます。 今年の年末,ある出来事があって上司に「どないなってんねん。何のつもりやねん」と詰め寄ったことがありました。実際はこんなに汚い言葉遣いではなかったのですが,趣旨はそのまんまです。 どこの会社であっても報告書はあると思います。下っ端であるktatchyは,実験もしつつ,報告書も書きつつ,実験に必要な書類作成もしています。それぞれにかけるウェイト(密度)は当然同時並行する仕事量に比例して薄くなります。時間と自分の容量が限られている以上,それはやむをえないことでしょう。オーバーワークをして全てが破綻したら元も子もない。「効率的な業務遂行」はどこの社会でも当然の話です。 でまあ,まとめの報告書は今までの報告書のコピペで済ますのが組織の「慣例」だったんですが,それを行なったらまあ訂正されること。しかも,以前の報告書は同じ人間が見ています。なんで訂正が入るのか,理解不能でした。 でまあ「何のつもりや?」と問い詰めたところ,表題のような話になったわけです。簡単にいえば,「実験の結果をつなぎ合わせただけで論文になるわけねーだろ」という話でした。書いているのは「報告書」であって「論文」ではありません。ただ,上司は「フルペーパーなみのクオリティ」を要求しているわけです。特に考察の部分で。 ktatchyも論文を自分で書いて投稿した経験がありますので,「実験結果を貼り付けて解説しただけでは論文にならない」ことは存じています。しかし,経験者ならわかると思いますが,フルペーパーを執筆するとなるとかなりの時間を費やすことになります。実験結果の並べ方,論理の展開,そして考察のクオリティ。特に最後の部分ですね。これらを片手間でいいものに仕上げるのはかなり困難です。上司はそれを社内の報告書でやれ,と言っているわけですね。 彼は言いました。 「研究所には2通りの人間がいる。高級テクニシャンと研究者や。研究者でありたいと思うなら,常に論文を書くつもりで実験や報告書に当たらないといかん。その努力を怠ったら論文を書けなくなるし,研究者の能力も落ちる。高級テクニシャンばかりの組織に未来はない」 なんとなくですが,上司がこれまで厳しくktatchyに接してきた理由がわかったような気がしました。 彼の言っていることが全て正しいとは思いません。企業においては何より効率が求められます。その環境の中で,全ての実験結果を深く考察し,あらゆる可能性を想定して情報を収集し,研究を進めることはとても難しい。しかし,確かにそれをやらなければ「研究者としての質」は確実に落ちていく。それも一理あります。 ktatchyはこのサイトで「企業もアカデミックも研究という点ではさほど変わらない」という発言を繰り返してきました。それは正しいと思っているし,その気持ちは常に持ち続けてきました。しかし,実際には研究者としての質はさほど向上しておらず,テクニシャン的な側面が幅を利かせ始めていたのではないか,そんなことを彼の発言から自覚しました。日々の実験は論理的に進めているはずですが,論文を書くことを想定してやっているかと問われればそれはないです。 断っておきますが,テクニシャンが悪いといっているわけではありません。実験のプロとなり,上位者の指示を忠実に完璧に遂行する。それも素晴らしい能力であり,一朝一夕にいくものではありません。しかし,少なくともktatchyが目指しているのはそこだけではない。それは確信を持っていえます。アカデミックでも企業でも通用するような「研究者」でありたい,それが自分の目標です。 そんなことを再認識した上司との腹を割ったディスカッションでした。お互いの胸のうちがハッキリしたので,これからスッキリした気持ちで「厳しい」業務に臨むことが出来ます(汗)。 ▲
by ktatchy
| 2008-12-31 00:12
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2008年 11月 24日
なんだかめっきり寒くなってきましたが,ktatchyの家には暖房器具がほとんどありませんでした。夏に買ったエアコンくらい。エアコンで暖房,というのは人生で初めての経験なんですが(もちろん公共の場ではあり),意外なほど温くなりませんね(汗)。「暖かい空気は上に逃げる」という理科の基本を痛感しています。
そこで,今日は両親と一緒にホットカーペットを買いに行きました(ktatchyは車を所有していない)。ホットカーペットを敷いてだいぶあったかくなりました。ただ,このエントリはそのうえで書いているわけではないので,やはり足元は寒いまま・・・。 マンションは気密性が高く,温度はある程度保持されると聞いていました。しかし,ktatchyが住んでいるところは古いからかなんなのか,それほどでもないです。寒い時はやっぱ寒いです。暑いときはそうでもなかったですけど。 鉄筋コンクリート造の住居に住むのは初めてなんですけど,冬は結構寒そうです。一応北国で幼少期を過ごした身なので,寒さには強いのですが。 冬に困る現象といえば,手あれですね。どういうメカニズムかわかりませんが,毎年同じところが荒れます。中指のつめの付け根とか,左手の中指の第二関節あたりとか。なんでこんなにピンポイントで狙われるのかさっぱりわからんのですが,とにかく毎年やられます。 一応「あれてきてるな」と感じたらいろいろ対策を講じるのですが,完全に防ぎきることはできません。乾燥肌なのは昔からですが,何をしようがどうしても同じところが被害を被る。その部分の皮膚だけが弱い,あるいは薄いのかなあ,と思っています。 人体は不思議です。 ▲
by ktatchy
| 2008-11-24 23:22
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2008年 05月 14日
こんばんは,幹事さまです。
今日は新人歓迎会でした。二年目のぺーぺーは当然幹事です。「幹事さまとお呼び!」というのりで取り仕切りました。面倒ごとを押し付けられるのは下っ端の常ですが,ktatchyは「こうこうこうします。わかりましたね!」というノリである意味高圧的にやります。いいことだとは思いませんが,下手に出るような話でもないと思っているのです。 短いですが今日はこんなところで終了します。新人さんがすんなり馴染みそうで良かったです。 ▲
by ktatchy
| 2008-05-14 23:25
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2008年 05月 08日
本日はハードな実験を一件キャンセルにし(やってもあまり意味が無さそうだったから),空いた時間で思考実験やとある実験結果の確認をやっておりました。実験量は昨日よりも格段に少なかったのに,帰宅は昨日よりも1時間半は遅くなった・・・・。ブドウ糖が足りなくなりました。
上記のような状態で,自由に動ける時間が出来たので,新人くんとお話しました。ええ,ほんの2時間ほど・・・。もちろん,実験もしながらです。とても素直な良い人でした。人当たりがとても良さそうです。それでいてさりげなく知識を貪欲に求めています。うん,昨日ベテランが言っていたことは少しは当たっている気がする・・・・。 よく知らずに書きますが,iPod等の携帯レコーダ,ハードディスク型レコーダに著作権料を課金する案を最近よく耳にします。今週の初めころでしたかね,最初に聞いたのは。今日新聞を見ますと,本格的に動いている様子。金額にして年間数十億円になりそうなんだそうです。これって「積算の総売り上げ」に関して毎年課金するのか,あるいは年間の売り上げに対して課金するのか,どっちなんでしょうね。まあ後者でしょうが。前者だとメーカが破綻しそう。 気持ちは分かる気がします。売り上げはあんま伸びてないでしょうから,最近の音楽業界は。CDのコピーって,制限ないと思うんですよね,多分。 まあそれは良いんですけど(良いのか?),この年間数十億円,誰が手にするんでしょう?どれくらいの人数が著作権団体に所属しているのか知りませんが,均等に割り振られたら一人10000円くらいでしょうか?そもそも均等に割り振るって不公平ですよね?誰のものがどれくらいコピーされたかなんてわかんないわけですし。 儲かるのは団体だけなんじゃないの,新たな利権が発生しているだけはないの?とよく知らないktatchyは感じました。著作権を守ることには賛成ですが,この方法が著作権を守ることに繋がるような気はあまりしません。 ▲
by ktatchy
| 2008-05-08 23:24
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2008年 02月 15日
風邪を引きつつ,実験をモリモリやりつつ,デスクワークをしつつ,ゼミで炎上寸前まで戦いつつ,やっと一週間が終わりました。実験ゼミはきつかった。「みんなしてそんなに言わなくてもいいやんね」と言いたくなるような展開。辛かったけども,面白い展開ではありました。終わった後にキレ者上司が「いやあ,今日は盛り上がったなあ。あれくらい盛り上がった方が面白いんや」と仰る。いやいや,渦中で攻撃されている方は大変ですよ。指導教員に容赦なく攻撃されたD論公聴会を思い出しました・・・・。
企業ではやはり「利益」が重要になります。商品を作り出さねばならないわけです。そのために研究しているのですから当然です。その過程でサイエンティフィックな面と利益的な面での乖離が出てくる場面にしばしば遭遇します。決まったことをやって何が楽しいのか,どうしてそれでメガファーマに勝てるのか,そう思うわけですが,企業の経営者からすれば「危険な橋を極力渡りたくない」わけです。難しい問題ですが,徐々に解決していくしかありません。 救いは,ポジティブな雰囲気で議論が進んだこと,ktatchyの今後に活きる反省点を多く見つけ,指摘を受けたことですね。次はがんばります。 さて,ここのところ気になっている論文があります。以下のもの。 Cell. 2008 Feb 8;132(3):487-98. まだちゃんと読んでいないのですが,フィグを見てその凄さに驚きました。Cell誌の表紙を飾っております。 ラストオーサーは日本が世界に誇るイメージングのスペシャリスト,宮脇先生です。日本発の蛍光タンパク質を次々と世に送り出しております。KaedeやDronpa,Keimaはそのユニークさからも大変注目されているし,面白いと思います。 今回の仕事は,「細胞周期を蛍光タンパク質の色で識別する方法を考えてみました」というもの。書いてしまうとどうってことはない話に思えますが,これって凄いと思います。何しろ,細胞周期を細胞を固定することなく判別することが出来るわけですから。 一個の細胞は分裂して2つになります。その際にDNAの複製を行って遺伝子量を2倍にする必要があります。その複製過程をG1期,S期,G2期,M期と分けております。これが俗にいう細胞周期ですね。こちらに詳しいです。 さて,細胞周期の判断を可視化することは結構難しいです。アブストにも書いてありますが,G1期からS期への変化を核を染めることなく判断することは相当難しい。一応Hoechstという染色剤がありますが,毒性が結構あるし,紫外線くらいの波長でしか蛍光を発さないので細胞自体にダメージが出ます。 今回の仕事では,細胞周期の過程で増減するタンパク質に注目しました。あるタンパク質はG1期に多く発現し,S期に入ると分解されて消えます。逆に,S期に多く発現し,その後G1期では分解されてほとんど発現しないタンパク質もあります。 この二つのタンパク質に注目したわけです。片方に赤色の蛍光を発する蛍光タンパク質,もう片方に緑色の蛍光タンパク質をくっつけ,細胞に発現させます。すると不思議なことに,G1期にある細胞は赤色に染まり,それ以外の周期にある細胞は緑色に染まるのです。これで細胞を固定することなく,細胞がいまどの細胞周期にいるかを簡単に判断することが出来るわけです。 この論文では応用例を色々出していますが,実に面白いと思います。医療業界ではがん細胞に対する薬の開発が盛んです。細胞の増殖が止まってしまうG1arrestという現象があるのですが,今回の方法を用いれば実に簡単に判断が出来ます。馬鹿みたいに増殖する,あるいは増殖過程で止まっている細胞も一目で分かってしまうでしょう。 このように,この技術の応用はいくらでもあるでしょうし,非常に面白いと思います。しかし,ktatchyが一番面白いと思ったのは,「タンパクの増減で細胞周期を判断できる→そこに蛍光タンパク質を使えば色分けが出来るのではないか?」という発想です。おそらく,それぞれの事象は古くからある発想だと思います。それらを繋ぎ,ひとつのテクノロジーというかアイデアとして結実させたことがとても面白いし,しびれるアイデアだと思いました。 久しぶりにビリビリしびれる論文に出合った気がしました。 ▲
by ktatchy
| 2008-02-15 22:51
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2007年 11月 26日
ふと『今年の就職活動状況はどんなだろう?』と思い,「理系 就職活動 研究」でググッてみたところ・・・・・
自分のサイトが二番目に出てきた(汗) なんでなんでしょう・・・・。すいません,このサイトでは今進行中の就職活動に関して有益な情報は出せません(というより持っていません)。 そういって突き放すのも何なので,聞きかじったことをつらつらと書きます。何かの参考になるでしょうか。あるいは「そんなこと知ってるよ,おバカ」と思われるでしょうか。まあ,気楽にお読み下さい。 製薬業界に絞って話をしますと,どうやら今年は「まだマシ」な状況みたいです,就職活動。理由は,合併云々で採用を控えていた大企業さんが採用枠を増やしだしたからみたいです。多分事実だと思います。だからいくらかマシ。単純に採用枠がプラスになるので。 しかしながら,ことはそう簡単ではありません。2つの会社が合併しても,採用枠が二倍になることはまずないでしょう。もしそうなったら,何のために合併したのかわかりません。どうなのか,具体的な話は想像するしかないですが,多分1倍~1.5倍でしょうね。1.5倍は言い過ぎかもしれません。 なので,やはり製薬研究職採用の現状は,昨今の「売り手市場」とは縁もゆかりもない状況だと思います。タケノコのように増えた生物系院生(修士,博士問わず)を研究員として吸収するだけのキャパシティを,企業には相変わらず期待できないと思います。需要と供給は明らかに不均衡です。 じゃあどないすんねん,ですが・・・そんなのがあれば私が教えて欲しい,それが本音です。正直なところ,もの凄く優秀な人でも落ちますし,「なんでこの人が」と思う人が採用されたりします。いま働いている会社の採用試験の際,採用担当者が「就職活動はお見合いのようなものだ。合うときは合うし,合わない時はどんなに優秀でもお断りする」と言って,その後採用試験がスタートしました。これまで落ちまくっていたktatchyは(書類で落ちてた・・・),このひと言でとても楽になりました。結果,合格しました。 これは推測ですが,企業側は「今年度はどんな人材を採るか」を予め決めてから採用活動を行っているように思います。そう考えないと,あそこで落ちてこちらで合格して,あそこは書類すら通らない,という状況を説明できません。なので,試験で落ちたら戴ける「今回はご縁がありませんでした」メールや手紙は,半分本当のように思います。 合格した人はそれでいいですし,合格しなかった方は「他の会社が自分に合うかもしれない」と思い直して活動されることをお勧めします。なかなか両思いにはなりません。男女関係みたいなもんですか。嘆いても仕方がないので,次の恋に向けて進むしかない,そのように思います。 以上,雑感でした。 ▲
by ktatchy
| 2007-11-26 22:48
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