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自己紹介
某企業で研究に従事しています。縁あってアメリカで研究しています。
年齢:1970代後半生まれ 性別:男 性格・キャラクタ :普通・・・のはず 趣味 :読書、フットボール観戦、お笑い番組を見て馬鹿笑いする。 主義:ノンポリ。譲れないものはあるかもしれない。 主張:自分は常識人だと思う。 自分の生活について思うこと :「ヒマだけど退屈していません」 好きな食べ物 :子供がすきそうなものが今でも好き。 嫌いなもの :嫌いと言える立場にない。 興味のあること :節操無く好き。八方美人ではない(使い方が違う) ブログ歴:5年経ってますな このサイトで書かれたことが本当かどうかは責任持ちません。ただ、自分では「本当だろう」と思っています。確認をとったわけではありません。 検索
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1 2008年 01月 06日
いよいよ短かった正月休みも終わり,明日より会社勤め再開です。この正月は親族以外,誰にも会わなかった気がするなあ・・・・。まあたまにはこういうのもいいでしょう。
昨年,博士問題に関する議論が多くのブログで活発に行われました。また,多くの学会でこの問題を採り上げたシンポジウムも開催されたと聞いています。文科省も本格的に動き出し,その情報も多くの人間が知るところとなっています。これは大きな前進だと考えて良いと思います。 そのような流れを受け,今年も博士問題に取り組む流れが活発になるのではないか,そのように予想されます。しかしながら現在のところ,これまで多くの人々が「問題だ」と思っていたことが顕在化しただけであり,本質的に状況は変わっていないような印象を受けます。相変わらず企業就職は厳しいようですし(後輩に聞いた),アカデミックポストは任期制への道をまい進しています。こないだ聞いたのですが,某大学では教授,准教授の数と任期制ポスト(講師,助教)の数,そしてポスドクの数が全てイコールなのだそうです(そこの大学の教員が言っていたので,おそらく間違いないでしょう)。全てのポストが一定の時間軸でスライドしていくのであれば何の問題もないのでしょうが,現実にはそんなことはありえないわけで,誰がどう考えても後者2群に属する人々の大半は今後職を得るのに苦労する可能性大です。全てが任期制になる,ということは教授会が反対して実現しないでしょうし。 これも繰り返されている話ですが,こうなっている以上,出来ることは ・ポストを増やす ・企業が吸収する ・他業種への進出を推奨する この3点に集約されるのでしょう。「ポストを増やす」のは,多分現実的に難しいでしょう。教育機関はこれからますます数が限られてくるでしょうし(子供が減っている),「公的研究機関を作ろう」などと言おうものなら納税者が黙っていないでしょうし,文科省も厚労省もいい顔をしない気がします。日本は基本的に基礎研究に寛容ではないので。 企業が吸収する,これはどうでしょう。実際,企業関係者の中には「修士はどうも使えない,博士を採用しようか」といったことを言う人もいるようです。博士の採用枠は微増する気はします。あくまで微増,ですが。 これは企業に入っての実感ですが,企業としては修士の学生さんをイチから鍛えてその企業色に染めよう,そのような意図を感じます。多分そうなのでしょう。人材育成を掲げている企業も最近は多いようですが,「育てる」というよりは「育つ人間を引っ張りあげる」印象があります。誰かが言っていましたが,「企業は人を育てる気などない」というのはある意味的を射た話です。個人の成長にそれほど関心がないでしょう。大企業になれば尚更です。が,個人が育たなければ組織は破綻します。大企業ともなれば,場所さえ与えれば放っておいても勝手に育つ人材もいるでしょうから,そこに期待しているような気もします。採用時に「自主的に動く」「積極的に動く人を採用する」というフレーズを載せている企業さんをよく見ますが,その本意はここにあるのだと思います。 なので,研究者として育つのであれば,ノウハウを学ぶのであれば博士課程に進むのが良いかもしれない,そのように思います。これは「教えてもらいたい」人であれば,という話ですが。 ただ,現実的に博士を企業が積極的に採用したとしても,結局のところ全てを吸収することは出来ないでしょう。これは産業的な構造に由来します。生物系でもそんなに枠は増えないでしょう。 となれば,三番目の「他業種」という選択肢が現実味を帯びてくるわけですが,それに関してktatchyは明確な意見はありません。そういうケースも聞く,その程度の認識です。博士号の価値がそれほど高くない日本社会において,どれだけの市場があるのか,正直ktatchyにはわからないのです。しかし,出来ることは多い,そのように思います。 結局のところ,「博士問題」の解決は個人個人の取り組み如何にかなり依存するだろう,そのように考えます。研究でもそうだと思いますが,ひとつの方法がダメになったとき,次の一手を模索するものです。諦めるのはだいぶ先の話になるでしょう。自分の手持ちの駒と目の前の課題を照らし合わせ,どのような進め方をすればよいか,それを考えるのは研究者は得意なはずです。 今年は博士問題に関する議論gが活発に為されるでしょう。素晴らしい解決策も出るかもしれません。それをいかせるだけの準備を博士側もしておくことが問題の解決にもっとも近いと思われます(自分も含めて)。 ▲
by ktatchy
| 2008-01-06 22:15
| 社会
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Comments(2)
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