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某企業で研究に従事しています。縁あってアメリカで研究しています。 年齢:長嶋さんの背番号(たぶん) 性別:男 性格・キャラクタ :普通・・・のはず 趣味 :読書、フットボール観戦、お笑い番組を見て馬鹿笑いする。 主義:ノンポリ。譲れないものはあるかもしれない。 主張:自分は常識人だと思う。 自分の生活について思うこと :「ヒマだけど退屈していません」 好きな食べ物 :子供がすきそうなものが今でも好き。 嫌いなもの :嫌いと言える立場にない。 興味のあること :節操無く好き。八方美人ではない(使い方が違う) ブログ歴:5年経ってますな このサイトで書かれたことが本当かどうかは責任持ちません。ただ、自分では「本当だろう」と思っています。確認をとったわけではありません。 お気に入りブログ
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2012年 05月 25日
ずっと前から拝見している「5号館のつぶやき」経由で以下のブログを知りました。
女性教授奮闘記 from Toyama 就職に関してとても印象深いエントリを書かれていたのでリンクを貼っておきます。そしてこの記事にktatchyは内容に共感するコメントを残しました。ブログにコメントを残すのは久しぶりです。そして,そのコメントに関して違うエントリで言及していただいたので,トラックバックさせていただきます。トラックバックなんていつ以来でしょうか。。。管理人様,こちらこそ宜しくお願いします。 コメントを残したのは,その内容にとても共感したからです。何度かブログで言及していますが,アカデミックでやっていく自信がなく,文理問わずもっと多くの分野の人々と仕事がしたいと思いktatchyは企業就職を目指しました。結果,いまの会社に採用していただきました。とても感謝しています。 ktatchyは「今の会社に拾っていただいた」という意識が強いです。というのも,ここを受けるまでに2度ほど面接試験を受けて不合格通知をもらい,他は書類審査で不合格。ここを不合格になったら製薬とは関係ないところに行こうかと思っていました。「大した失敗経験じゃないじゃん」と言われそうですが,一つ上の先輩がすんなり内定を取っていたし,面接にすら呼ばれない現状に「なんでやねん」ととても焦っていた記憶があります。 面接試験でとても良い印象を受け,「ここに採用されたら嬉しいなあ」と思ったところ,合格通知をいただきました。それまでの面接はあまり良い印象を受けなかったので,面接試験がうまくいったことがとてもうれしかったことを憶えています。 ところで,入社したところは第一希望ではなかったし,「まー行くことはないだろう」と思っていた会社でした。そういう意味では当時幻滅していたわけですが,入社後しばらくするとそんな意識はどっかに飛んでいきました。 入社後は様々なテーマに関わる部署に配置されました。大学で研究していた分野の話はひとつも聞こえてきません。技術的にも,大学で使っていたものは出来て当然のものであり,やったことのないものの方が圧倒的に多かった。 「今までの研究経験がまるで活きない」とガッカリし,やる気を失う。。。。ということはありませんでした。幸い分子生物学の知識はそれなりにあったので,どんな分野の話でもある程度は理解できたし,わからなければその場で「それってどういう意味ですか?」と質問しました。実験も,やったことはなくても知っているものは多くあったので,「何から手をつけていいのかわからない」ということはありませんでした。好奇心旺盛な友人が学生時代にたくさんいたことが幸いしたと思います。 希望していたのとは全然違う部署に配属されましたが,素晴らしい上司にも助けられながら仕事が出来て,それなりに結果も残せました。それが出来たのは,周りの方々が素晴らしかったことはもちろん,タイトルのように「与えられた環境で精いっぱい頑張れた」からだと思っています。 「与えられた環境がとても良かったからそんなことが言えるんだ」という意見もあるでしょう。それは否定しません。環境が合わないケースもあります。実際,それで会社を辞めた同期もいます。先日急逝された上司は本当に凄い方で,心から尊敬していました。入社してすぐにそんな方の下で働けたのは幸運以外の何物でもありません。 それでも,合うか合わないかはやってみないとわからないとも思っています。究極的には,与えられた環境の中で自分が頑張れることを探す,それだけで十分のような気がします(もちろん探しただけではダメですが)。頑張れることが何もない,ということは,よほどのことがない限りないと思っています。 そんなわけで,予想外に長いエントリになってしまいましたが,自分の経験も踏まえてトラックバック先のエントリへの返事とさせていただきたいと思います。 2012年 05月 21日
渡米して9ヶ月、だいぶ生活に慣れてきました。一方で、望郷の念が強いのかアイデンティティの確認がしたいのか、日本の番組を見ることが多くなりました。ちょっと前まではニュース番組を毎日見てましたが、最近は全然です。
その結果、アメリカのニュースを日本のニュースで知る羽目になっています。 せっかく当地にいるのに、こんなこっちゃいかんぞ、初心に戻らないと。。。。 2012年 05月 14日
本日は母の日でした。アメリカも母の日です。レストランなどにいくと、お母さんにご馳走しているであろう団体をいくつか見かけました。母の日といって特別何かをしたわけではないですが、日本の時間に合わせて実家に連絡しました。
ここ最近、ラーメンにはまっています。西海岸ではラーメン屋が結構あるのです。妻共々ラーメン好きなので、色々巡っています。日本と同レベルに美味しいのではないか、そう思ったのはまだ一軒だけです。きっと、アメリカナイズされた味付けなのだと思います。豚骨にせよ鶏ガラにせよ何にせよ、バックボーンの味が十分に出ているとは言えません。そこまで手間をかけていないのかもしれませんが。 まあ、何にせよアメリカまで来てラーメンを食す機会がいっぱいあることは嬉しいことです。できれば大好きなカレーやうどんも色々食して回りたいですが、なかなか満足できません。。。。って、まずは現地の味を楽しまないとダメじゃん! 少しは現地の料理も食べてますが、やっぱり日本食に勝るものは少ないです。アジア系、イタリアンなどはかなり美味しいものもありますが、アメリカ料理となると、結構値が張るところに行かねばならないようです。 何がともあれ、まだまだ勉強中です。 2012年 05月 08日
いま車のオイル交換をしてもらっていて、待ち時間です。1時間ほどかかるとのこと。ヒマなので、街までブラブラと歩いてきました。
平日の午前中ということで、街の中心地はいつもの賑わいがありません。カフェでも普通に座れます。スタバはいっぱいでしたが、Peet's coffeはそうでもありませんでした。ロケーションの問題もあるのかもしれませんが、それでもスタバの人気はかなりのものです。Peet'sの方が美味しい、って意見は多いですけど。 アメリカに来て8ヶ月が経過しました。最近ようやく「面白くなるかもしれない」というデータが出始め、ややテンションが上がっています。まだまだとっかかりの段階ですが、悪くないと思っています。 論文を読むことはあっても書くことはさほどない企業研究者ですが、報告書は毎週のように書いていました。月に一回は月次報告書、プロジェクトが一段落したらその報告書。。。いまは全然書いていませんが。 私がついていた上司は、この報告書の書き方にとても厳しい人でした。実験業務が大変忙しい中で時間をとって書く報告書。多くの研究員は、適当とまでは言いませんが、そんなに懸命には書かないようです。しかしその上司は「実験と同じくらいの労力をかけろ」と言って細部まで徹底的にこだわりました。「そんな時間ないですが」といったところ、こんな回答が返ってきました。 「言われたことだけをやる実験者になりたいならそれでいい。自分で考える研究者になりたいなら、報告書には真剣に向き合うべきだ」 博士号所得後に入社しているわけですから、研究者でありたい、報告書くらい書けると思っていました。しかし、つねにその能力をキープ、または向上させるためには、例え社内の狭いグループ内の報告書でも手を抜かない。そういう気構えを教わった気がしました。 その経験は、今まさに活きている気がします。ゴールを明確にし、そこに至るプロセスを着実に証明する。そのプロセスの構築は、口でいうほど簡単ではありません。ポスドクや学生の発表を聞いていると、「君はいったいどこに向かうんだい?」と思うこともしばしば。そう思えるのは、私が訓練を受けていたからでしょう。 当時ついていた上司へは感謝しっぱなしです。 2012年 04月 30日
化合物を開発していてよく問題になるのが「特異性」です。つまり,その化合物がターゲットと想定しているタンパク質なり何なりにちゃんと作用している確度のことです。全然違うものに作用して表現型を示していると,「そりゃいったい何なんだ?」という話になります。化合物を人に投与するわけですから,その特異性は非常に高くないといけません。
世の中には「ナントカ阻害化合物」という名目で売り出されているものは多くあります。それを作用させて期待通りの結果が得られれば「めでたしめでたし」となるわけですが,違う場合は「化合物は違うものに作用しているんじゃないか?やはり遺伝子をノックダウンしないと正確なことは言えない」という言い訳が出てきます。あるいは「本当にその遺伝子はそういう働きをしているの?」という,根本的な命題も出てくることもあると思います。 一方で,いまや一般化している遺伝子のノックダウン実験についても同じようなことが言えます。ノックダウンとは遺伝子の発現を抑制するわけですが,抑制するだけで消し去るわけではないので,「残っているほんの少しのものが効果を発揮しているのではないのか?」という疑いが出てくるわけです。うまくいったらいったで「違う遺伝子に作用している可能性はない?」みたいな不安が出てくるわけです。 技術の向上により,分子生物学において出来ることの幅は格段に広がりました。ktatchyが研究室に入った頃から比べても,遺伝子はノックダウンできるようになったし,分子間相互作用の解析も一般的になってきたし,実験そのものも短時間で出来ることが増えてきました。 一方で,それだけ色々出来るようになったので,証明の確度というか,難易度が大幅に上がっていると思います。以前は「出来ないからしょうがない」で済んでいたようなことも,今はやらないといけないようになりました。トップジャーナルになると本文のデータよりも補足データのほうが多いことが一般的になった理由は,決してネット公開が一般化したからだけではないと思います。 現状を責めているわけではありません。真実というか,事実に近づける確度が向上したこと自体は喜ぶべきことだと思います。しかし,その分やらねばならないことが増え,論文が通りづらくなり,薬の承認に時間がかかったりする現状を鑑みると,時間等の色々なものに追われる研究者のストレスが以前よりも格段に増えているのではないか。そんなことを考える最近です。 2012年 04月 22日
先日、入社以来大変お世話になっていた上司が急逝された。まだ40代半ば。早すぎる死だった。彼は非常に頭の回転が速く、物事を非常に効率的に進める人だった。とても現実的にモノを見ており、企業研究者として非常に優れた方だったと思う。
厳しいだけでなく、情にも厚い人だった。私は何かと彼に目をかけていただいた。先日、私の赴任先に学会のついでに寄ってくだされた。そのとき、「思ったよりも元気そうで何よりだった。今回の学会出張の目的はお前の様子を見に来ることだった。学会はオマケだ」と言ってくださった。あのときの様子を思い出すと。。。こんなことになるとは。 訃報を知ったのはこちらの晩だった。翌日は普通に仕事をした。ジッとしていると思い出してしまうので、極力動き続けた。本来ならすぐに帰国したいところだったが、それもままならない。いま自分に出来ることは、彼の教えや意志を少しでも実行していくことだろう。赴任後の彼からのメールを読み返してみると、叱咤激励の類が多かった。それだけ心配してくださっていたということだと思う。ご心配をおかけしないよう、精進することでしか恩返しは出来ないと思っている。 まだ若く、やりたいことが山ほどあったはずだ。無念でならない。 2012年 04月 15日
先日大学院生と話す機会が。彼女は将来企業に行って研究したいと思っています。彼女は学位取得後すぐに企業に行きたいそうですが,ボスは「どこでポスドクをするのか」という話題しか振らないのだとか。
で質問されたことは, 「ポスドクの経験って企業で役に立つの?」 とのことでした。日本では「ポスドク経験を経てからの企業就職」という路線は一般的ではないので,この問いに実体験を基に答えることはできませんでした。ただ,ktatchyの考えは伝えました。 企業に行くのであれば,ポスドク経験は必須とは言えない。研究の基本はアカデミックも企業も変わらないだろうけど,目指すものが異なる。学生時代に研究の基礎が身についているのであれば,あえてポスドクをする必要はない。 こんなところでしょうか。アメリカではポスドク経験後の企業就職の話をよく耳にします。しかし,現実には学位取得後すぐに企業に行く人もいるそうです。 ポスドク経験は研究員としてのトレーニングの場である。この考えは正しいと思います。しかし,本人の中で企業に進むことを決めており,アカデミックの研究に強い思い入れがないのであれば,学位取得後すぐに就職してもいいでしょう。勤務先のポスドクたちはテーマを自分で進めています。個人プレーの部分が大部分だと思います。これは何にも悪いことはなく,当然と言えば当然。しかし,チームプレーが要求される企業の場合,ポスドク経験が長くなればなるほどこういった環境になじむのに時間がかかるように思います。個人プレーもチームプレーも両方こなす器用なポスドクもいますが,そうでない人もいます。 学生の間に一番しないといけないことは,研究の進め方や考え方を徹底的に学ぶことでしょう。それが身についていれば,ポスドク経験の有無に関わらず企業でやっていけると思います。 こちらはかなりしっかりした考えをもった大学院生さんが多いと思います。それでも,悩むところは日本と大きくは違わないようです。 2012年 04月 10日
ブログを6年続けていて言うのもなんですが,ktatchyは日記をつけるのが苦手です。子供のころの夏休みの絵日記は夏休み最終週に駆け込むタイプでした。日記に当たるものが続いたためしがありません。ブログは,日記なんでしょうか。。。ウェブログ,記録には違いありません。これを振り返ってもktatchyの日常をたどれません。思考はたどれそうですが(タイトルにぴったり)。
なんでこんな話を始めたのかといえば,「ライフログ」なるものが最近注目を集めているという話を耳にしたからです。人生の記録をつける。日記よりもかなり「記録」に偏っている印象。人によるのでしょうが,何でもかんでも記録をつける人もいるのだそうです。でまあ,その番組で糸井重里さんが指摘していたのと同様,ktatchyも「みんな管理されたいのかな」「自分の存在を明確にしたいのかな」と感じました。日記をつけること自体にこのような感情が多少は内包されているとは思いますが,ライフログはそれが極端になったような印象です。世相を反映しているのかもしれません。 ライフログが良い悪い,という話をする気はありません。それによって生活が充実した人もいるのでしょう。逆に,なんだかしんどくなった方もいるでしょう。ひとつの生き方の方法論,そしてビジネスとして面白いと思います。ただ,自分なら昔ながらの日記帳にするかなあ。昔から写真に写るのも好きではないので,動画や写真が満載の日記なんて恥ずかしくていけません。 そんなktatchyがなぜブログを続けているのか。これだけ続けてくると,やめる理由も特になくなります。社会に対する影響力は特にないですが,好き勝手なことは今後も書いていくと思います。子育て日記,米国日記,さて何ブログになっていくのやら。。。 2012年 04月 03日
前回のエントリが随分注目されているようです。数年前に記録した1日のアクセス数を軽く超えてしまっています。エントリ内容に対する関心の高さの現れでしょうか。
そこで前回の内容に対して少し補足したいと思います。職が得難い現状については正しいと思っています。ktatchyが卒業した頃にこのようになるのはある程度予想されていました。ktatchyは、そのようなところで生き抜いて行くだけの力はないと思い、企業研究者になりました。同級生には何人かスターがおり、彼らのような仕事を出来ないといけない、それがまず無理だと思ったのでした。アカデミックには今でも羨望の眼差しを持っています。ただ、今は企業での研究を楽しんでいますので、その時そう選択して良かったと思っています。 アカデミックの研究は本当に面白いと思います。知的活動として、ktatchyは羨ましいと思っています。ただ、研究者は霞を食べて生活するわけではないので、当然生活するための糧が必要です。それが得られなくなれば転職せざるを得ません。欧米では、博士号取得後のキャリアパスについて頻繁にセミナーや講座が開催され、学生やポスドクもアカデミックに特別こだわっているわけではない。それだけの受け皿が社会にあるわけです。 日本ではアカデミック後の受け皿が整っているとは言いがたいと思います。もちろん、探せば何か仕事はあるかと思いますが、それまでのキャリアがなんだったのかと思えるような職種につくことになる可能性が高い。 そこで、研究者を目指す際に何か資格を持っているべきではないかと思うわけです。その資格を使うことになれば、それは場合によってはキャリアの分断になるでしょう。しかし、キャリアが途切れるかもしれないと思って準備した場合と、特に準備せずに途切れてしまった場合ではその後に大きな違いが生まれると思うのです。聞いた話ですが、医学系の基礎研究室では、MDの学生さんを積極的に採りたいのだそうです。理由は、研究がダメでも職はあるから世話が楽、だそうです。 アカデミックで実際に研究されている方を「大変だねぇ」と言って貶しているわけではありません。アカデミックの研究者にktatchyは尊敬の念を抱いております。前回のエントリはそことは切り離したものです。親になった今、もし子供が研究者を目指すというのであれば、上記のようなことを考えて欲しいと思っています。 2012年 04月 01日
先日、日本人同士で昼ごはんを食べていました。私は企業派遣ですが、他の方々はポスドク。MD, PhDです。Nature等でも頻繁に報道されているように、日本のアカデミックの現状はかなりきついものがあります。良い業績を引っさげて帰国しても、ポストを取るのは非常に困難との実話も聞きました。
みんな子持ちなのですが、ここで「自分の子供が研究者になりたいと言ったらどうするか」という話題に。Ktatchyは、「博士課程まで進むならよく考えろ、と言う。アカデミックにいくならやめとけ、っていうかなあ」と考えました。20数年後にどうなっているのかわかりませんが、劇的に好転することは恐らくないでしょう。 一人のポスドク先生の発言に納得しました。 「理学部卒で研究者になる、というならふざけるなという。研究者を目指すなら、親がよほどの金持ちか、医師、歯科医師、薬剤師の資格を持っていることが条件になると思う」 頭抜けた才能、熱意を持っている人間であれば、おそらくこの限りではないでしょう。しかし、3誌ホルダーでさえ職を得るのが困難な現状を考えると、研究者を目指す人間にはこういった現実的な資格が必要になるかもしれません。少なくとも、親としては何か保険を持って欲しい、そう思います。 2012年 03月 29日
春といえば人事異動の季節です。今回自分に声がかかることはなかったですが(かかっても困るけど),聞くところによると「帰国は突然告げられる」のだとか。
日本国内ならまだしも,海外では勝手が全然違います。日本国内で荷物が1カ月以上届かないことなんてないです。船便を使わざるを得ない現状では,少なくとも荷物の搬送に1カ月は見ないといけません。なのに「帰国してね」って2週間くらい前に言われても困りますよね。支払関係は全部残ってしまうし。。。。 今回「ktatchy,帰ってこい」と言われたわけではありません。しかし,こちらに駐在されている日本人会社員の方々は,「突然帰国の辞令が出たりする」という例を山ほど耳にされているのだとか。生活の立ち上げも大変ですが,引き払うのも相当大変だと思っています。おそらく生活するためにこの国に戻ってくる可能性はありません。ぜーんぶ引き払うわけですから。。。 色々と考えてしまうので,一応日本の上司に聞いてみました。解答は,上の例ほど極端ではないにしろ,そんなに時間をいただけるわけではないようです。 帰るときのこともちゃんと考えないとね,と思う今日この頃です。 2012年 03月 24日
昨日までリトリートに行ってました。リトリート,すごくぶっちゃけて言えば「研究室旅行」です。観光地に行くこともあるそうですが,必ずゼミはあります。今回の場合,ゼミはトータル8時間はありました。。。
そこでは「科学に対する情熱をいつ持ったのか?」という問いかけが全員に対してありました。ボスがそれを知りたかったのだそうです。大学院生,ポスドク,テクニシャンもいました。 一番多かった意見は,「高校時代のサマースクールで興味をもった」でした。こちらでは,高校の夏休みに大学の研究室で研究体験が出来るのです。また,その道のスペシャリスト達の話を聞けたりもします。こういうプログラムに参加して,生物学への興味を持った。そう答えたメンバーがかなりいました。 このプログラム,西海岸でも東海岸でもやっているみたいです。また,市としてそういうプログラムを組んでいるところもあります。実際,自分がいるところにも夏になると高校生が来るのだとか。。。 もうひとつ印象に残ったこと。それはボスが「私の使命は科学,医療に貢献すること,そして後進を育てることだ」と言い切ったことでした。その後「じゃあもっと学生やポスドクの面倒を見ろ」とラボメンバーたちに突っ込まれていたボスでしたが,アメリカを代表する研究者がハッキリそう言い切っている姿に少し感動しました。 アメリカという国は,科学者を育てようとする気風があります。一般の高校に大学のトップラボに参加させるプログラムがあるのはその証拠といえるでしょう。高校の授業もPhDホルダーがやっていたりするそうです。PIにしても,もちろん例外はいくらでもあるでしょうが,総じて「学生やポスドクを独り立ちできる研究者にする」つもりで教育を施している雰囲気があります。こちらの大学院生に「日本では学生やポスドクは教授のために身を粉にして働くのが普通なんだよ。最近は変わってきてるけど」というと,「ありえない」と全員が言ってました。 噂には聞いていましたが,アメリカの科学に対する姿勢に感心せずにはいられませんでした。問題も山ほどある国でしょうが,こと科学に関しては見習うべきところがあるように思います。上記のことは,意識の問題であって,費用がどうのこうのという問題ではない(もちろんタダでは出来ませんが)。 この意識の差は埋めることが出来るのか,あるいは埋めずにやっていくしかないのか,そうならどうしていくのか。。。色々考えさせられました。 2012年 03月 17日
先ほど,ヤフーニュースで面白そうな記事を発見した。「20・30・40代を後悔しない」リスト51だそうだ。自分は30代なので,20代と30代の内容を抽出してみる。
20代では語学勉強や資格の取得が上位。同感です。特に語学はもっと性根を入れてやっておくべきでした。まあ,実生活でも仕事でも全然使わなかったので,モチベーションが維持できずに長続きしなかったと思いますが。 自分の場合,20代の半分以上は大学院で過ごしていましたお金を貯めるもなにも,学生でした。貯蓄は関係なしです。博士課程まで進学する場合,20代での貯蓄は難しいです。語学の勉強もさほど時間はなさそう。資格の取得?博士号は資格です。日本だと主に研究の世界の中でだけ有効ですが。 狭い世界なら狭い世界なりに,もう少し人脈を作っておけばよかったと思っています。今はどうかわかりませんが,自分が大学院生だったころ,出身研究室は外の研究室との交流がさほどありませんでした。研究面でも,レジャー面(遊び?)でも。 理学部系のラボを見ていると,研究室をまたいでの交流が盛んでした。横と縦のつながりが結構強いんですね。ktatchyは運よく良い仲間を他のラボで見つけましたが,もう少し広がったのではないかと思ってます。アカデミックに身を置いている今,特にそう思います。 逆にこの時代にやってて良かったこと。アルバイトで塾講師をしていた関係で,プレゼンでさほど緊張しなくなりました。人前に立つ経験は貴重だったと思います。「子供相手と大人相手は違う」という意見をよく耳にします。確かに緊張感の質は違います。しかし,難しさでは大きな違いはないと考えています。子供,特に小学生くらいだととても正直です。わからなければわからないとストレートに言うし,純粋かつ素朴な質問をぶつけてきます。細かいところの突っ込みよりもこういった質問のほうがショックが大きいことは,経験のある方も多いのではないでしょうか。 あとは,研究室の外に研究仲間を作れたことでしょうか。さほど知識のない世界の研究者との交流は刺激になるし,勉強にもなります。この経験がなければ,自分の研究に対する姿勢は今よりさらに狭いものになっていたでしょう。 いまやっておくべきことに目を向けると,「家庭」というキーワードが現れます。もっと家族との時間を大切にすべきだった,そんなところでしょうか。確かに,自分の父親のことを考えると,そんなに遊んでもらったりどこかに連れて行ってもらった記憶はないです。まあ,それを彼が後悔しているかどうかわかりませんが。 幸いというか何というか,知り合いが全然いないアメリカに来たことで,家族で過ごす時間はとても多くなっています。改善点としては,もっと家族の話に耳を傾けていこうと思っています。画面を見ている時間が長いので。。。 今日,あるいは昨日といった,とても近いところを見直して後悔し,そこから成長することも大切だと思っています。ただし,これだけだと「俺はダメなやつだ」と鬱になってしまいそうです。「今日はこれが出来てよかった」というのも必要かな,と思っています。 2012年 03月 12日
アメリカは今日から夏時間です。サマータイム。1時間早くなるんですね。朝7時に起きねば,と思った場合,それは前日までは6時だったわけです。この日は事故が多くなると言われています。まあ,1時間短くしか眠れなかったわけですから,多少影響は出るでしょうか。
アメリカ時間では,今日が3月11日になります。そう,大震災の起こった日です。こちらでも色々と取り上げられています。あらためて亡くなった方々のご冥福をお祈りします。 日本の番組を放送するチャンネルでも2日間にわたって色々特集が放送されています。それらを見ていてわかることは,被災されている方々は懸命に頑張っておられること。一方で,政府,東電等の組織の復興に向けた取り組みとなると,一向に話が進んでいないような印象を受けること。個人と組織のギャップが著しいのは日本に限った事ではありませんが,特に顕著に感じます。 いつも思うことですが,組織の制度等について問題が顕在化した場合,まずは検討するための委員会を作って,議論して,ナンタラカンタラと時間が経過してやっと必要としている人たちに何かが届くようになる。しかし,ナンタラカンタラとしている間にも時は過ぎ,お金は消費され,生活は続き,問題はますます深刻度を増していきます。もし同じことをアメリカでしたら,デモや暴動など,もっと直接的に目に見える形で行動が生まれると思います。そんなに行儀よく待っている余裕は誰にもありません。 暴動を起こせ,と言っているわけではありません。責められるべきは被災者の方々ではもちろんない。のろまにしか動かない組織,特に公的組織の歯がゆさを感じずにはいられません。
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